支店長ブログ|この時期の商談
2022.03.14
COVID-19(新型肺炎)流行の影響で日本-台灣間のビジネス往来はピタリと止まり、私たち在台灣日本人駐在員も身動きが取れなくなっています。
一度台湾から出国すると戻ってきた時の隔離対応が極めて厳しく、そんなことから国外移動を辞めて、オンラインの国際商談が進んでいるのです。
私たちは日本の優れた商品を台湾のお客様に販売するのですが、まず仕入れ先である日本のメーカーさんと商談します。
初商談の場合、双方とも相手会社を事前に調べて、zoom開始時間少し前にスタンバイします。
面と向かって商談しないので、自分のミスを自分のトークや身体の動き、顔の表情などで誤魔化すことができず、無駄のないスリムな商談である一方相手側の空気感が掴めず中々商談がまとまらないこともあります。
そんな中、日本ビジネスと台湾ビジネスの大きな差見つけました。
ひと言で言うとスピードです。
日本人は商談が決裂しないよう根回しに時間をかけ慎重に進めます。更に本日の商談がまとまらなくても、決裂だけは避け何としても次回の交渉へ持ち込み、良い雰囲気を残すこと、相手に嫌な印象を与えないことに重点を置いているように感じます。一方台湾における、台湾人との商談では結論を急ぎます。相手にその決定権が無いのであれば決定権のある責任者との商談を望み、仮に結論が保留になったとしても、期限を迫り、何らかの成果を掴み取ります。
このことはオンラインでの商談に限らず、あらゆる交渉時に感じるのですが、やはりオンラインだとその傾向がますますはっきり現れます。
時間を短縮して何より決定を急ぐ台湾スタイルが良いのか、時間は掛かっても丁寧に根回しするのが良いのか、これは好き嫌いもありますが、これからの国際ビジネスは何はともあれスピードが望まれ、結果としてビジネスの成功へつながるように感じる今日この頃であります。
株式会社DINOS CORPORATION 台北支店
総経理 小比賀 隆