支店長ブログ|昔に戻れたお正月(春節)
2022.02.14
DINOS CORPORATION 台北支店の支店長小比賀です。
台湾に来て4度目の春節。
日本のお正月との違いや、台湾駐在員の生活などを少々お話しします。
日本の元日が1月1日。私が小さな頃は両親の実家に行き親戚中が集まりお節料理やお雑煮を食べ、お年玉をもらっておもちゃを買いに行ったものです。寒い中凧あげや羽根つき、家ではゲームや花札をし、日頃は着ない着物を着ている女の子もおり、お正月の気分は独特なものでした。
そんな雰囲気も年々簡略化され車のフロントグリルに飾る「しめ飾り」もずいぶん減ったような印象で何か寂しい気がします。
さて、台湾のお正月は農暦(旧暦)ですので、今年の場合は2月1日が丁度元日となりましたが、これは毎年変わります。
東京の寂しいお正月と違い、年末(1月下旬)から会社では社員が皆イキイキとしお正月が楽しみで待ちきれない!という感じが伝わってきます。台北で働いている人も実家に帰る人が多く高速道路は渋滞し、新幹線も満席。
年が明けると夜中から爆竹があちらこちらで爆音を轟かせ、多くのローカル商店は静かに休み、一人暮らしの駐在員は元日からコンビニ弁当になるのです。
私の住む近所にある行天宮や龍山寺は暗いうちから参拝客が並び、少し前の日本のような感じがします。
昨今の日本は祭事、冠婚葬祭の簡略化が進み、あらゆる物事すべてを「効率重視」で進んでいるように思いますが、台湾の祭事を見ていると、節目節目にその歴史の意味を考えたり、先祖を供養したり、生産性の上がらない親戚同士の会話を盛んにするなど、これも大切なコミュニケーションなのかな?と考えたりするものです。
そして、仕事始めには新たな気持ちに切り替えて臨めるのです。
年間の祝日数が圧倒的に多い日本は、「休みのありがたみ」が薄れ、台湾の方のお正月は本当に「待ちに待った」お正月なのです。
どちらが良いかはわかりませんが、私は昔に戻れたような感じで台湾のお正月を楽しめました。
株式会社DINOS CORPORATION 台北支店
総経理 小比賀 隆